龍安寺に行ってきた話
パンデミックの足音が聞こえ始めた頃、とある電波を受信しました。
「龍安寺に、行かねばならぬ」と。
別に三島由紀夫読んだわけでもないのに、その一言で気もそぞろになってしまったので行くことにしました。
仕事帰りに必死に運転したり電車に乗ったりして京都駅前。
この日は移動のみで、お夕飯食べて宿に泊まっておしまい。
翌朝、バスに乗って龍安寺へ。
バスの路線には立命館大学も金閣寺もあったというのに、座席に座ることができた。立命館大学の入試とコロナ効果とのおかげか。
人影まばらでとても静かな龍安寺の庫裡の前。時期が時期なので、木々が寂しい。花や緑の時期にも来なくてはならない。
有名人の名前はたくさんあるけれども、お寺なのにご本尊情報が無い。秘仏だとかで、仏像が見れないとしても手を合わせるような場所があるはずだろう、と思ってお賽銭用の小銭の準備は万全だと信じていたんだ。この時あたりまでは。
石庭!私はここに来たかった!
他にも拝観者がいたのだけれども、タイミングが良かったのか、どこかで見たことあるような構図で写真が撮れた。
京都の有名観光地なのに、こんなことが出来るとは本当に人が少ないのだなと実感。
仏殿への通路とか、いつ見ても掃き清められていて素敵。
この辺の庭とかもほんと好き。方丈のこの庭に面したお部屋、窓からして書院造になっているはずなのに、見れないのが無念。
庫裡から出て色々見て回ると、五七の桐とかあって本当に良いもんだ。
丸に二つ引き両紋とか、とっても細川。マジカル管領を感じますね。
後は水鳥とか木々とか色々眺めながら順路通りに散策したんですが、本当に合掌する場所が無い。おかげでお賽銭用の小銭がちょっぴり重い。拝観料を払う時にいただくリーフレットにも何もご本尊情報も何もなく、「本当にお寺に来たのかしら?」とか思ったほど。
帰り道は駅へと向かう途中、妙心寺寺院群を通る。
この寺院群、有名人(戦国武将とか)の菩提寺が多くて由緒書見てるだけでも楽しいのに、瓦がいちいち面白い。逆立ちしてる狛犬とかお獅子とかも可愛い。
たしか、この写真は智勝院。
これは春光院。南蛮寺よりも「三河石川氏の家紋じゃあないか!」ってキャッキャしてて撮った覚えがある。もうちょっと別のもの記録しておくべきだった気もする。
妙心寺もお賽銭使う場所がなかった。 次は神社に行ってお賽銭払って小銭を軽くしないといけない。
帰りは滋賀県通ってサラダパン食べたり、知ったかぶりカイツブリグッズ探したりして帰宅。
米原あたりを通っていたら、関ヶ原とか岐阜が思いの外近い事に気づいてしまったので、そのうち関ヶ原ウォーランドにも行かねばならぬ。
ちなみにこんなところにも寄り道したりしていた。
風光明媚というものを期待したのに、生憎の曇り空だった。ここもまた行かなくてはならない。